冷たい王子は私の彼氏
「あ、ははは。横田くんなら、先生に呼ばれてますよ?」
「へー。」
あれ?お兄さん、まったく興味なさそう。
横田くんに用事があるから、ここに来たんだよね?
(まぁ…いっか。)
「それじゃあ…」
手をひらひらとさせて別れを告げた瞬間、
「は!?ちょ、待って!」
お兄さんは、慌てるようにして私の手首を掴んだ。
「え!?え!?なんですか!?」
いきなり、手首を掴まれて
動揺を隠せない私。
「ど、どうして帰るの?」
そして、
困った顔をするお兄さん。