冷たい王子は私の彼氏

頭の中にハテナを浮かべていると

お兄さんは、呆れたように笑い
話し始めた。


「アイツ、まことね。ほんとに独占欲強くて。昨日の遊園地のこと
やっぱ、怒ってたみたい。帰ってきて色々言われちゃったんだっ。」

反省してるのかと思いきや
ニヤニヤと笑っていたので、こりゃダメだ…なんて思いながらため息をついた。



「それは、お兄さんが悪いんでしょ？」



「まぁ、そうだけどね。でもあれは俺にとってのスキンシップだよ。」



「馴れ馴れしいですよ。」



「なんか、ココロちゃん俺に冷たくない？」



「別に。」




「あ、そう。
まぁ、まことは本当はワガママだよ。
一度、妬かせてみたら？」




「や、妬かせるって…？」