冷たい王子は私の彼氏
すると、お兄さんはニヤッと笑って私を抱き締めた。
「……え?これも、スキンシップ?」
「俺にとってはね。…ドキドキする?」
「まったく。」
「そう。不思議な子だね。俺にドキドキしないなんて。」
「不思議な子っていうのは、よく言われます。」
「あ、やっぱり。」
あ、っていうか
「話、それちゃってます。妬かせるって?」
「あぁー。うん。ほかの男の子とこういうことをするんだよ。」
お兄さんは、そう言って
抱き締める腕の力を強くした。