冷たい王子は私の彼氏


「…うん。続けるね。」


真面目な顔をしてそう言うお兄さん。

唾液をゴクリと飲み込み次の言葉を待った。






「でさ、その彼女…最悪な性格だったんだ。」



「え…?」



「ある日まことが、用事で出かけてるときに家に来たんだ。
で、"まことはいないよ"って言ったら
"まことじゃなくて、ヒロさんに会いに来た。"って言うんだ。」





「どうして…?横田くんが、彼氏なのに?」






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