冷たい王子は私の彼氏


あの子が…


横田くんとお兄さんの仲を壊した

最低の彼女だった…っていうの?



「信じられない…あんな、可愛い子が。」



「あぁ。俺もだよ。でも、最低だ。」




「……ねぇ。なんで、あの子が横田くんと喋ってるの…?」



「……ココロちゃん…?」





横田くんの笑顔。
なんの偽りもない、純粋な笑顔があの子に向けられている。


それだけで、心が闇に包まれて

こんな醜い自分が嫌になる。




頬を伝った、生温かい水。





「…ココロちゃん、泣かないで…」




私、泣いてるんだ…。









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