冷たい王子は私の彼氏
「ぜっんぜん!!よくない!
私は、ムカつくの!どうして、横田くんの良さを知らないくせに
顔以外、全部嫌いなんて言えるの?」
「良さを知らないんじゃなくて、分からないの!どこをどう見ても!」
「分からないんじゃないでしょ!!!分かろうとしてないんでしょ!!」
りんかちゃんは目をギョッとして、唇を噛み締めて、俯いていた。
「横田くんは、優しいよ。私のことをちゃんと愛してくれてるって分かるもん。
遊園地に連れて行ってくれるし
一緒にお昼ご飯だって食べてくれるし
私の頭を、大きな手で撫でてくれる。」