冷たい王子は私の彼氏
お兄さんは、フッと笑うと
「りんかちゃん、車乗りな。家まで送ってあげてもいいよ?」
なんて、すっごく上から目線で言い出した。
それなのに、りんかちゃんときたら
「はい!!」
と、目がハートに!!
(た、単純だなぁ…)
そんなことを思っていると
りんかちゃんは私に近づいてきて
「…感謝する。」
と、耳元で囁いた。
「うん。」
私も…ニッコリと微笑んだ。
「じゃあね、ココロちゃん…とまこと。」
二人が歩き出したとき
「兄貴!!」
横田くんが、お兄さんを引き止めた。