冷たい王子は私の彼氏


お兄さんは、フッと笑うと


「りんかちゃん、車乗りな。家まで送ってあげてもいいよ?」

なんて、すっごく上から目線で言い出した。


それなのに、りんかちゃんときたら


「はい!!」

と、目がハートに!!


(た、単純だなぁ…)

そんなことを思っていると
りんかちゃんは私に近づいてきて


「…感謝する。」

と、耳元で囁いた。



「うん。」


私も…ニッコリと微笑んだ。




「じゃあね、ココロちゃん…とまこと。」





二人が歩き出したとき



「兄貴!!」



横田くんが、お兄さんを引き止めた。



< 275 / 334 >

この作品をシェア

pagetop