冷たい王子は私の彼氏



「ん?」


「さっき!りんかちゃんに言われたことに顔赤くしてたでしょ!!」



そう、腰に手を当てて言うと
横田くんは、焦ったような表情をみせる。



その光景に、私の心のモヤが広がった。



「私という彼女が居ながら!」



ふんっと、顔を背けると



それと同時に、横田くんの大きな体が私を包み込んだ。




嬉しい…すごくすごく嬉しいけど…




「そ、そんなことしたって騙されないんだから!」



なんて、可愛げのないことを言ってしまう。



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