冷たい王子は私の彼氏



うそ!!


うそ!!







緊張で、頭がおかしくなりそうだな。




「明日は
やっ、休みだね。」



胸のドキドキを隠すために

こんなどうでもいいことを言ってしまう私。




「うん。」



「……。」




「……。」





前よりかは、慣れたけど
やっぱり沈黙なのね。


すると、いきなり


「お腹空いた。」



なんて言い出す横田くん。




「え?」



「佐々木、なんか作れる?」



「作れることは作れるけど、横田くんを殺して刑務所行きになってしまうのは嫌なので作りたくないです。」




「どんな料理だよ…」



「そりゃ、もう殺人級。」



「…そこまで言われると、な」



「作りません。」



「…はいはい。」



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