冷たい王子は私の彼氏
横田くんが、リモコンを握った瞬間
「あっ!!!!」
重要なことを思い出し
叫んでしまった。
横田くんは、耳を押さえてうるさそうにしている。
でも、それどころじゃない。
「ちょちょちょ!待って!横田くん!」
「は?」
私は、慌てて立ち上がって
辺りを見渡した。
「ちょ、佐々木。」
「横田くん!私、まだ横田くんの両親に挨拶をしてない!」
「…あ、うん。」
「っていうか!泊まることなんて、許してくれてないでしょ!」
「…まぁ。」