冷たい王子は私の彼氏



「佐々木はさ」


「はい!」



横田くんは、しゃがんで
ソファに座ってる私を見上げた。



(うっ、上目遣い!!)




「佐々木はね、人の話をよく聞かないとダメだよ。」




「うっ…それは、充分分かってます。」




「うん。
慌てない……わかった?」



「はい……。」




横田くんは、フッと微笑んで


私の頭を撫でると



「お風呂、行くから。」



と、言って立ち上がった。





「ね!テレビ、見てていい?」



「どーぞ。」





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