冷たい王子は私の彼氏


スッと指の間をすり抜けていく髪の毛。



「横田くんの髪の毛って、サラサラ!」


その感触がとても気持ち良くて


乾かし終わったあとに
横田くんの髪の毛に頬っぺたをくっつけた。



顔を左右に振りながら、スリスリしていると



「佐々木、ちょっとこそばい。」



なんて、言われちゃったから


しぶしぶ離れた。




「いーな。髪の毛ふわふわで。」




「佐々木には、負けるよ。」



「お世辞ー。」




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