冷たい王子は私の彼氏



「どうして、顔に出てるって分かるの?」



「うーん。それはぁ。」




なおとくんが、私のことをゆっくりと見つめた。



重なる目線。

風が吹いて、草が音をたてる。









しばらくの沈黙のあと、なおとくんはこう言った。





「ココちゃんのこと、見てるから。」




「え!?」




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