冷たい王子は私の彼氏



「…やっぱり。」

「ど、どういうこと?」


「俺、本を読むと周りをシャットダウンしてしまうみたい。」


「そ、そうなんだ。」



なんだ。そうだったんだ。


なんか



「安心した。」


「え?」



「良かった。本当に良かった。私、無視されたのかと思ってとても不安だったの。」







そう言うと、また横田くんの顔が歪んだ。










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