恋の扉をこじあけろ


バレンタインが脳内にインプットされると、無性にチョコレートが食べたくなって冬実と別れたその足でチョコレートを物色しに行った。


ハートやピンク色で埋め尽くされた販売会場は、笑顔の女の子たちで溢れかえっていた。


幸せそうに、真剣に選んでいる。


わたしも棚やショーケースに置かれた数々のチョコレートを見て、足の裏がむずむずしてきた。


楽しい。


色んなチョコレートがある。

お父さん向けのや子ども向け、上司向けまで様々な形のチョコレート。


乙女心をくすぐるチョコレートもたくさんあって、自分用にひとつ買うことに決めた。



だって、男の人ばかりずるいじゃない?


今は逆チョコもあるけど、わたしにくれるような人はいないから、逆チョコも望めないし。

わたしへのご褒美チョコ!



そして、先生のは…


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