これがいわゆる逆ハーなのか!?
クラスの人をよけてよけて端の席に座る。
端の席は私の絶好ポイント。
端の一番後ろの席で
何かを悟ったかのように意味深な顔で外を眺めるなんて
ちょっと憧れたけど
残念ながらそれの前の席。
周りは私のことなど気にせず
きゃぴきゃぴ話している。
私にはこれで丁度良い。
目立ちもしなくいじめられもしない。
ボヤーッとしながら外を眺めていた。
住宅街しか見えないけど、割と好きな景色だ。
「キャ――ッ///」
突然の女子の黄色い声。
もう私には嫌な予感しかなかった。