これがいわゆる逆ハーなのか!?


私は帰りに買い出しにいく予定だったのに、すっかり忘れてしまったので

家には黒豆とご飯しかなかった。




そのメニューに対して奴等にはだいぶと文句を言われたけど、

文句言うんだったら食べなくていいわよ、というと
黒豆サイコ―!と叫んだ。




すると黒澤がやっと起きてきた。




「あれ…僕は一体…?」



「まあいいじゃん、先に食べようぜー」




相変わらず、息子のようでそうじゃないような、

こんな執事だけど




「今日は助けてくれてありがとう」




本当に今日は助かったの。


あなたたちがいて楽しいよ。







「勘違いすんなよ、俺女助けたわけじゃないし」



「フゥ―近衛ちゃんったらツンデレ―」






そういえば、女嫌いだった。この人達。





「ねぇ。なんでそんなに女嫌いなの?」




「キャピキャピうるさいからー」

「わちゃわちゃしてるからー」




あまり意見は参考にはならなかったけど、

私の予想ではきっと、こんな容姿ゆえにきっと昔から女にそういう扱いされたりして大変だったんだろうな。





「んー。そっか」






私は深くは聞けないのかも。



それでも今日腕を握って走ってくれた君は勇者だね。



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