これがいわゆる逆ハーなのか!?



「はよーっす」



朝。自由形の執事は自分の好きなタイミングに起きてくる。



大体一番は黒澤だ。
私が起きる前から起きていて、たまにボーっと外を眺めている時は何をしてるんだろうっておもう。



二番目は、蓮可。
私と同時ぐらいに起きてくる



三番目は綾瀬と近衛。こいつらはなかなかしぶとい。





思えば私には、

「この執事を立派な執事にする」


という事で奴らを家に置いている。




さらに食糧費や生活費も出してもらっているのだ。




私がやらないと誰がやる。





「蓮可」



「なに?」



「綾瀬と近衛叩き起こしてきて」



「あー」




蓮可はれいのペイント爆弾みたいなものを手にした。


まさか。




バンッ





「ぐぁああああああああああああ」




近衛と綾瀬の叫び声だ




「くっせぇえええええぐふぁっ」



「あやせぇえええ死ぬなぁあああ」

「今までありがと・・・・う…」


「あやせぇええええええええ」




「茶番やってないで起きる!!!!」





ちょっとすると、若干涙目の2人が出てきた。



「鼻潰れた。もう何も感じない鼻になってしまったの…」


爆弾を投げた部屋で一生懸命に蓮可と黒澤がリセッシュをしている。




すると綾瀬は黒澤のっぽい靴下を取り出した


面白そうに近衛の鼻に近づけた



「嘘ですごめんなさい。黒澤の靴下まじめにトラウマ級に臭いからやめて」


「何かいったか近衛ー」



朝から臭い臭い空気に包まれ、私のテンションは下がりつつあった。





< 21 / 28 >

この作品をシェア

pagetop