これがいわゆる逆ハーなのか!?
そう思えば、あの人たちは学校きてから何人に告白されたんだろう
恐らく、フリー=年齢
の私の生涯の中で告白される回数はすでに越しているだろう
「白豆…」
お昼。屋上でのんびりランチ。
黒豆とご飯の次は
白豆とご飯。
勘弁してよ黒澤くん
「なかなか上等な白豆だろう」
声がしたので振り向いたら、ドヤ顔の黒澤が立っていた。
「明日は緑豆だな」
「緑豆って何よ。空豆でしょ」
腕を組んで立っている黒澤はやはり、まじまじ見れば見るほどカッコいい。
「ねえ、黒澤は学校きて何人に告白されたの?」
「砂糖の加減が何とも上手くいったんだ」
「聞いてる?」
私が言うと、黒澤はやれやれと真顔に戻った
「そんなもの、僕はとうの昔に忘れてしまったよ。」
それぐらいもう済んだのね。
「よおオバちゃん!」
陽気に近衛等が屋上へきた。
「オバちゃんじゃないわよ、オッサン」
それぞれお弁当を持っていた。
「白豆とご飯はさすがにキツいッス黒澤先輩」
「もうちょっとお昼は豆以外の主食が食べたいッス」
どうやら、彼らも白豆に悩んでいたみたいだ。
「…あれ?蓮可?」
蓮可の姿がないのに気づいた。
「あー、なんか気づいたらいなくてさ」
へぇ。