これがいわゆる逆ハーなのか!?
「ヤクザがきたら助けてくれないの?」
「えっそれは無理だ」
「え」
「怖すぎてヤクザなんか無理だよ、ひろを置いて俺は逃走するよ」
いや助けてよ!!
「俺も暴力は苦手☆」
寝室から綾瀬が顔をのぞかせた。
「嘘つけ、綾瀬お前町のヤクザと喧嘩してたじゃん」
綾瀬恐ろしい子っ
「そうだっけー?」
無邪気なようで薄暗いオーラを放った綾瀬はまた寝室に戻っていった。
服の整理をしている近衛の後ろ姿を眺めていた
全部の服が、高級感溢れていて
見るからにして質が良さそうだ。
「近衛ってー…」
「お金持ちなの?」
近衛は腕を止めて
振り返りはしないでまぁね、と返した
目に止まった服があった
「制服…」
うちの制服…!?
「このっ近衛学校くるの!?」
「仕事だもの」
「やだこないで!!」
「ひどいっ」