あい、してた。

彼女の存在




うちに帰ると、
お母さんが欝陶しいほど高いテンションで台所から飛び出してきて、



『ミハル!!アツシくん、結婚するんだって!!』



と、はしゃぎながら、
まだ靴を脱いでるあたしに言った。



『知ってる。さっきそこで会ったもん。』



驚かないあたしに、お母さんは、つまらなそうに唇を尖らせた。



『なんだ〜。知らないと思ったから、ビックリさせようと思って、楽しみにしてたのに。』





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