あい、してた。
『同じクラスのコ。』
アツシは短く言い切って、煙草を口にくわえた。
ずっとアツシの後を追いかけてきたあたしは、
来年、頑張って同じ高校を受験する。
でも3つの年の差は、
当たり前だけど
縮めようがなくて。
あたしが高校生になれたとしても、
同時にアツシは大学生になってしまう。
『だって、まだアツシ高校生じゃん。』
あたしは、冗談だと信じて笑った。
アツシが煙草に火を点けた。
ライターのカチッという小さな音が、部屋の隅々まで響いた。