あい、してた。



お店を出ると、いつの間にか時間は6時を過ぎていた。


『よかった。
今日、ナカノに会ってなかったら、沈んだまんまだったよ、あたし。
ホントはすごく落ち込んでたんだ。』



座り込んでたあたしに声をかけてくれて、



今日はホントに救われた。


それが、ナカノでよかったと思う。


『うん。何か、植え込みに座ってた辺りから元気ねーなとは思ってた。』


『ありがとう。』


あたしは改めてお礼を言った。 


『何だよ、照れるべ。』


ナカノの顔が、赤くなった。







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