あい、してた。
『うぇ〜っ!!すげぇ雨な!!!!オレ、パンツまで濡れたかも。』
髪の毛の先から、しずくがぽたぽた落ちてる。
『ナカノ、タオル持ってないの?』
『うん。でも、いいや。教室に体操着あるから。すぐ着替えるし。』
あたしはカバンから、タオルを取り出してナカノに渡した。
『いーよ!サエジマのがなくなるじゃん。』
ナカノがぶんぶん首を振る。
『大丈夫。あたし、もう一枚持ってきてるから。こーゆーこともあるかな〜と思って。』
『ホントに?じゃあ、借りる。サンキュ♪』
『ピンクのキティ柄だけど。』
受け取ったナカノがタオルを広げて、キティの顔で自分の顔を拭いた。