ねえ、『好き』だよ？

第１話＊気づき。

-ねえ、アナタは、あたしのことどお思ってる？

「あのさ、奏って、好きな人いるの？」
「う～ん・・・いない、か、な」
あたしは、嘘をついていた。
いつもだったら、サッと、「いない」って言えたのにな～・・・。
ある日...
（何、幸ばっか見てンの！？）
あたしって、恋したの・・・。
はじめてで、心臓バクバクいってるし・・・。
ダメだな、あたし！！

恋ってさ、３つに分けられるよね。
１つは、片思い。
２つは、両思い。
３つは、恋愛。
あたし、どれ目指してるんだろお？
やっぱ、両思い？

「あ、奏～♪」
「きェェェ！？」
「そんな驚くことないじゃ～ん！！」
「優衣か・・・。ゴメンゴメン！」
親友の優衣。ずっと仲がいいの。だから、言ってもいいんだけど・・・。

心配？
言われそうで。。。

ココロの中で、、、

♪恋する乙女は、綺麗さ～♪

とずっと歌っていた。
あたしって、天然やな。。。


この恋は、ほんの軽い気持ち...てゆーか、
スグ終わると思ってた。
でもさ、
じっと見てると、魅力が、だンだンと、見つかってった。

心臓高鳴り響き、まるで、

MUSIC

を奏でているよう。。。

別に、「どけッ！！」とか、「なにしてんだよ～」でも構わない、
ただ、話しかけて！こっち向いて～！！！！！という一心だけだった。

家に帰っても、
布団にもぐっても、
一生懸命勉強しても、
友達と遊んでいても、
TVを見ていても、
どんなことをしていても、
幸しか、思い出せなかった。

気づき始めたのは、
幸を見続けて、

２日目でした。