スマイル
そして日曜日……
【ピンポーン】
私は玄関に向かった。
そこにはお姉ちゃんの姿があり、寛太が笑いながら話をしている。
あの笑顔は私だけのものだったのに・・・
ムッとして靴を履きはじめた。
「お姉ちゃんも一緒に行きませんか?」
「いいわよ!久しぶりのデートでしょ。」
「構わないですよ!俺、お姉ちゃんと話したいし!」
ニコニコの寛太。
ここにも私の気持ちを無視する人がいた。
「じゃ〜行こうかな……」
「そうこなくっちゃ!」
凄く嬉しそう。
私は悲しい・・・
寛太まで取られちゃった。