【完】*お引越しラバー*
その目は、射抜くように真剣で。
一生懸命言っているのが伝わってくる。
すごく、ドキドキして。
顔が、熱い。
何か、言わなきゃ。
「あの、あたし…多分、松橋さんのこと…好きだと思うんです」
「えっ、それって…」
「いや、でも!多分なん…
「やったぁぁぁあああ!!!!!!」
だから発言を被せるなっつーの!!
こいつは!!
「多分でも、嬉しいよ。良かったら、俺とお付き合いしてみない?」
「……、」
「伊奈ちゃん、お願い。断らないで…」
そう言った松橋は、寂しそうで、なんか、ドキッとした。
やっぱり、好きなのかもしれないなぁ。