【完】*お引越しラバー*
さすがに、思ってもいないNOは言えなくて。
「仮お付き合い程度のレベルからのスタートですけど、少しづつ…距離を縮めていきませんか?」
「…うん、嬉しい。」
なんか、今日の松橋はやけにマトモ…
「いつかは伊奈ちゃんが鬼神のごとく、俺を愛してくれたらいいなー!」
「…はぁ?きしん…?」
松橋は相変わらずマイペース意味不明で不思議。
それでも、何だか気になって、つい見てしまう。
これはきっと彼の魅力なんだろう。
それがあたしのお隣さんです。
いつか、彼氏ですって紹介できるようになれたら良いなぁ……
秋の気配が近づいてきたころ、
忘れていた大切なことを思い出すのです。