【完】*お引越しラバー*







あの夜から一週間。
松橋は時々あたしの家を訪ねてくる(あたしはその時、7割方は居留守を使う。恥ずかしいから。)けど、
あたしたちはたいそうな変化があるわけでもなく過ごしていた。




一回だけBARに二人でご飯を食べに行った。
ヒロさんには相当からかわれたけど、松橋の恋が進展することを願っていたみたいで喜んでた。




レナちゃんにそれを言ったら、ボコボコにされるかと思うくらい叩かれた。


「くっつくんなら最初から怪しいとかハゲとか言ってんなよ!ボケェェェエエエェー!!!」


ってキレられた。
ちなみにあたしは松橋のことを怪しいとは言ったけど、ハゲとか言ってないからね。



でも、「フン、良かったじゃない。また女子会するから、近況報告しなさいよね」
と言って去っていった。


つか、まだ付き合ってはないよ。



…なんだ、ただのツンデレか。
レナちゃんはカワイイなぁ。


とかとか、色々あったんだけど。
大切なことを忘れていました。



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