【完】*お引越しラバー*
それから、松橋には引っ越しすることを伝えた。
「あぁ、そうなんだ?」
なんかアッサリ?
寂しいーとか言いそうなのに。
「家が離れても、俺はたいしたことだと思ってないよ。会いに行くから。」
なんだか、松橋に違和感と不信感を感じながら。
突然、「早く引っ越しの準備を!」って急かすし、こいつ本当何なの?
荷造りをして、引っ越しの準備は万端。そしたら、松橋からもらった名刺が出てきた。
やっぱ捨ててなかったのか。
少しの間だけど、色んなことがあって。楽しかったな。
名残り惜しい気持ちを感じながら、あたしはもとのアパートに戻っていった。