【完】*お引越しラバー*
「じゃあさ!待ち合わせしよーよ!」
突然そんなことを言ったのは、松橋だった。
「は…?」
「あさっての18時にこのオープンカフェで待ち合わせね!待ってるから。
…あ、そろそろ仕事だ、じゃあね〜伊奈ちゃん!お友達!」
松橋は、勝手に決めて去っていった。
あたしに残されたのは…
「……………なぜ」
何故、あんなにもひとの話を聞かないのかという疑問だけだった。
事態を悪化させやがった友達も、悪びれることなく会話を再開する。