【完】*お引越しラバー*
「ごめんねー、うちのマスター。うるさいでしょー?」
「いえーそんなことないです。……ヒロさん、いいひとですね!」
「まぁいいひとだね。俺の理解者だし。それにね、おネェというか…男女どちらの気持ちも分かるらしくて人生相談とか、恋愛相談とかしにくるひとも結構いるんだよ。」
なるほど。それで色々話を聞いてあげれるって言ってたんだ。
「でも、マスターは自分からそういうことを滅多に言わないんだよ。だから…伊奈ちゃんのことを気に入ったんだろうね〜。」
あの言葉にそんな意味まであったんだ。