【完】*お引越しラバー*
いや、でも、力一杯突き飛ばしたのは悪かったかな…3メートルくらい吹っ飛んでるし。
顔が熱い。
なんか、ろれつもうまく回らない。
なんかもう、逃げたい!!
「すっ、すみません!あたし、今日はここで……じゃっ!」
居心地が悪くて、松橋を放置したまま置いて帰ってきてしまった。
歩き出してからは、振り返ることは怖かったきら出来なくて。
あたしは、松橋の姿を見ることなく帰ってしまったんだ。
彼が、どんな顔をしていたかもしらないで。
「あー…、やっちゃった。俺、嫌われちゃったかなぁ…」
季節はもうすぐ夏。
待ち遠しい夏休みも、すぐそこだった。
結局、食事は失敗に終わった。