†captivity†(休載)
東先輩は、動きだそうとしてる。
もがいてもがいて、どうにかしたいと、思ってる。
だからこそあたしの言葉に反応した。
そう、思っていいんだよね。
奏多くんを見ると、奏多くんもにこっと笑ってくれていた。
少なくともあたしは、東先輩の動くきっかけを作れた。
そこからまだ逃げるか、それとも向かっていくかは、東先輩次第。
でも向かっていこうと思うのなら、あたしは全力でサポートしたいと思った。
──のが、1週間前の出来事でありますが、それから東先輩を1度も見ていないのである。
そもそも学校自体来てない。
緒方先輩曰わく、『シンキングタイムなう』by東妹だそうだ。
妹いたのか、東先輩。
あぁ、もう、土日挟んで月曜日になってしまったじゃないか。
今日もあたしはあの三人のあつまる特別教室にいる。
奏多くんとはいちゃいちゃらぶらぶらんでぶーだ。
とか、それほどでもないけれど。
ちょっと盛りすぎた。
でも以前よりはずっと仲良しだ。
ちなみに奏多くんがあたしを教室に呼びに来るようになって、滝澤くんとも仲良しだ。