†captivity†(休載)
やだもうこの人、もっと平和に解決する方法を考えてほしい。
そしてあたしは訴える。
「灯くんやい、この人止めたげないと、きっと君の悟先輩1ヶ月くらいお見舞い行かなきゃ行けなくなるよ」
「1ヶ月で済めばいいけどね」
どうしよう。
東先輩を命の危機から救ってあげなきゃ!
それより先に、緒方先輩を拘束するか。
いや、無理だ、絶対無理だ。
「……どうせ緒方先輩には誰も適わないよねぇ……」
なんてったって壁ぶち壊したらしいし。
頭だって記憶力人間じゃないし。
なんだこの男。
じと目で緒方先輩を見ていると、睨まれた。
「なんだ?」
「べっつにーです」
なんだか悔しいや。
やっぱり結局東先輩を連れ戻せるのは、緒方先輩しかいないんじゃないかと思う。
奏多くんはいじめられて泣いてそうだし、あたしは相手にされないだろう。
「まぁお前が心配することじゃねぇよ」
「明らかに原因あたしなんですから、心配もしますよ」