†captivity†(休載)
ヤバい殺される?
今日こそあたしの命日になるのかなぁ!?
やだ緒方先輩今日も麗しいお姿ですのことよおほほほほ……だからお願い命だけは!!
「……」
「……」
……と、目をぎゅっと瞑って祈っていたけれど、妙に静かなことに気付く。
確かに見回した時、辺りには奏多くんも東先輩もいなかった。
でも、緒方先輩の瞳はあたしとバッチリ合っていたのだ、振り向いた時に。
……なのに、なんの悪口も返ってこない、おかしい。
そーっと、片目を開いて状況を確認する。
そして、目を見開いて固まっていた緒方先輩と、再び目が合った。
……なに、してんだろう。
どことなく、ほんのりと……顔赤いような──なんて思ったところで、顔面を鷲掴みにされた。
……いたい。
「いたいれす」
「見るなバカ!」
怒らりた。
なぜ?
顔を真っ赤にしていたことも含め、なぜ……?