†captivity†(休載)
今日丸々1日サボってしまった。
まぁ、首にあるコレ(キスマーク)さえ隠せればなんでもいいか。
隠せてないというのは言っちゃダメね。
これから人に遭遇しなければいい話だから。
「またおいで。君ならいつでも歓迎するよ」
理事長室を出る間際に、そう、理事長の言葉と共に見送られた。
緒方先輩と理事長室を出てから、ふと思い出したようにケータイが気になる。
友達二人からすごい件数のメールが入っているような気がしたからだ。
それを考えるとちょっぴりホラー。
知歌なら許せるからよし。
「緒方先輩、あたしのスクール鞄どこですか?」
そう尋ねると。
「部屋」
「……」
……と、返ってきた。
あたしはなんとなく嫌な予感がした。
「部屋、とは?」
「俺らの」
……どうやら、朝行った特別教室にほったらかしたままらしい。
「信じられない……」
「どうせ誰もあの部屋近づかねぇよ」