†captivity†(休載)
そして目を見開いて驚いている先生は、思わず聞いていた。
「……わ、What's wrong!? 」
『どうしたの!?』
先生、それ英語です。
「あ? Don't worry. 」
『気にすんな』
緒方先輩まで英語で対応した。
……というか、緒方先輩が、少し成長していた。
あの、数学のxすらも英語だなんだ言っていた緒方先輩が、英語を使いやがった……。
ということは、おそらくもう記憶の『更新』を始めてるのだろうか……なんて考えていたところに、いつの間にかあたしの真横に移動していた緒方先輩。
思わず見上げる。
ニヤリ、彼は笑い、そして。
フワリ、持ち上げられた、あたし。
……ととというか、肩に担がれたんですけど。
「こいつ早退な」
「……」
「……は!?」
そうしてあたしは拉致られたのです。
そして、只今のあたし。
右手首を掴まれたまま動けずにいる。
「手を放していただけませんか」
「だめだ」
「なんでこんなことするんですか」
「もう我慢ならねぇ」
「なんなんですかこれ」
「黙ってろ」
そして冒頭に戻る。