†captivity†(休載)
部屋でぼーっと考える。
今日起きた出来事、子供の頃の出来事、約束、でーと……はっ!
それは置いといて、別に嬉しかったとかそんなんじゃないんだから。
……どうしても緩んでしまう頬の筋肉を、どうにも出来ない。
なんて時に、ノック音が部屋に響いた。
そして心の準備もなしに「和歌?入るよ?」なんて知歌の声と共にガチャリ、部屋のドアが開かれた。
ニヤついたまま頬に手を当てて正座するあたし。
ドアを開いた状態のまま固まる知歌。
「……ごめん、お邪魔しました──」
「まてまて違っ、違くないけどとりあえずまて!!」
まだ笑われてからかわれた方がマシだ!!
知歌のその優しさが今は悲しいよお姉ちゃん。
「なにその緩みきった顔」
部屋に入るなりやっぱりつっこまれたこのニヤついてしょうがない顔。
「した?された?」
「は!?なにをだれがなにが!?」
「告白」
思わず告白通り過ぎてキスのことかと思った。
一番インパクトあったからなぁ。
「こく、はく……だよね、やっぱ」
じわり、アツい気持ちがこみ上げてくる。
ヤバい、沸騰しそう。