†captivity†(休載)


いやいやあたし、ここには緒方先輩と喧嘩をしに来たわけじゃない。

気を取り直して、あたしは奏多くんの所へ行った……けれども、怯えられてしまった。



あれれ、なんでだ?

この前はあんなにほんわかだったのに。

今はまた、緒方先輩の後ろに隠れてしまっている。



「怖くないよー。おいで。チョコあげるから」

「釣るな」



緒方先輩につっこまれた。

チッ、邪魔しないでほしい。



三人と一緒にいてわかったこと。

1,意外と緒方先輩はおしゃべりだ(毒舌)

2,東先輩はあたしをどうやらからかって楽しんでいるらしい。(鬼畜)

3,奏多くんは二人にはちゃんと聞こえる声量を出す。(つまりあの声は人見知りの延長ね)



奏多くん目当てでこの部屋に来てるのに、なぜか先輩たちと話してる割合の方が大きい気がする。

でもそんなことでメゲる和歌じゃないのです。

今日こそは奏多くんと『会話』してやる!
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