†captivity†(休載)
──約束
そんな話をしているうちに、コトリ、机から音が聞こえた。
「おむらいす」
そこにはオムライスを机に置く奏多くんがいて。
「え、もう出来たの?」
「出来た」
そこには、まるでお店で売ってるようなオムライスが、キレイにお皿に盛られていて。
え、なに、プロなの?
プロなんですか?
なんでそんなキレイにくるんであるの?
なんでそんなに輝いてるの?
「え、これ、奏多くんが……?」
コクリ。
……負けた。
女子的要素全部奏多くんに負けてる気がする。
え、だってポ○の樹なの?
オムライス屋さんなの?
「奏多くん、いつでもお嫁に行けるね」
「行くとしても婿だよね」
本に目を止めたままの東先輩から、冷静につっこまれた。
ハイハイあたしがバカでしたよ。
でもこんなに可愛くて、料理もできて、これで男の子なんてもったいなさすぎる。