俺がお前の生きる理由。(仮題)
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ガラガラっ
「・・・どうした?
お前が女を抱えて来るなんて珍しいじゃないか。」
ヤってて気持ちよすぎて気絶したのか?なんて、バカなことを言い笑いながら近づいてくる。
「そんな訳ねーだろ。
それでも保健医か。」
女をベットに寝かせるとエレベーターでの出来事を話した。
「んー・・・」
なんて、唸りながら考えている保健医は俺の親戚。
母方の妹。
お袋とは結構年が離れている。
「エレベーターに閉じ込められて過呼吸起こしたんだよな?
原因として考えられるのは、
暗所恐怖症か、
閉所恐怖症、かなー。
ところでこの娘、何年何組だ?」
「俺が知るかよ。」
そんな会話をしながら考える。
『ごめんなさい。』
たしかにそう言ったよな。
何かに怯えるみたいに。
はぁーっと息を吐き出し寝ている女に近づく。
後ろからの「手出すなよ」なんて声を無視しながら。