俺がお前の生きる理由。(仮題)
-----・・・
放課後、第2図書室のいつも座っているソファーで柳瀬葵が来るのを待つ。
しばらくすると、恐る恐る扉が開けられる音がし、俺の姿を見て驚いた表情をする柳瀬葵。
失礼します、と控えめに図書室に入ってくる。
『あ、あの、、、
昨日は迷惑をかけてしまってすみませんでした。』
「・・・別に。」
柳瀬葵は俯いたまま、『すみません』ともう一度小さく呟く。
そしてゆっくり顔をあげると、図書室内を不安げに見回している。
「ふっ
先生なら待っても来ねーぞ。」
『・・・え?』
「呼び出したの、俺だから。」