俺がお前の生きる理由。(仮題)
「ふうん。で?
お前、どうするわけ?」
「そんなの決まってんだろ。」
秋吉は“お前がねぇ~”なんてニッと笑う。
「面白そうじゃん?」
「別に面白かねーよ。」
不機嫌にそういうと、“まぁまぁ”なんて意味のわからないことを言ってくる。
「とりあえず目覚ましたらまた呼べよ。」
「ああ。」
秋吉が部屋を出ていくのを目で追い、それを確認すると、今度は柳瀬葵に目を向ける。
「寝不足に栄養不足ね。」
ひとつため息を吐き、しばらく柳瀬葵の顔を見ていた。