俺がお前の生きる理由。(仮題)
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床に横たわり、焦点の合わない眼でぼーっとする。
何度も腹を殴られ、蹴られ、もう抑える力さえ残っていない。
麻痺して痛みすら分からなくなっていた。
痛みに対してだけでなく、心も同時に麻痺している・・・
「葵、お前がいけないんだよ。これは、葵が男と喋って、しかも僕に嘘をついたお仕置きなんだからね。
あ、でもお仕置きにならないかー。葵は痛くされるの好きだもんね。」
横たわる葵の腕を引っ張り、葵の上半身を起き上がらせると、耳元に自身の顔を近づける。