俺がお前の生きる理由。(仮題)
しばらくして、喉が渇いたため自販機に向かおうと体をソファーから持ち上げる。
あー、
この階自販なかったんだっけか。
めんどくさいと思いながらも売店を目指し、エレベーターを待つ。
エレベーターが止まった音とともにドアが開く。
「・・・・・」
エレベーターの隅っこに1人の女子生徒が乗っていた。
一瞬俺と目が合うと、申し訳なさそうに俯いたその女。
そして会釈をしてくる。
その後も視線を落としたまま、顔をあげない。
こんなやついたか?
まぁ、周りに興味ないしなー。
なんて考えながら、他の女と違う反応に少し違和感を覚える。
2人の間に沈黙が流れ、階を表すエレベーターの数字も変わっていく。
その時、突然少しの振動と音とともに、
エレベーターが停止した・・・