俺がお前の生きる理由。(仮題)
「・・・は?」
エレベーターが止まってすぐに電気も消える。
「何で止まんだよ。」
非常用ボタンを押し、外部と連絡を取ろうと試みるがそれも繋がらない。
ふと、朝のホームルームで電気点検があると話していたことを思い出す。
まぁ、
すぐに動くだろ。
そんなことを呑気に考えていた時、背後にいる女が気になった。
「大丈夫か?」
振り返りながら聞くと、今にも消え入りそうな声で
『・・・はい』と答える女。
「すぐ動くと思うから。」