チョコレート*ラブ


だ、大丈夫かな。大丈夫かな。


ああ、大丈夫かな!?


「あ、鈴ちゃん!どうした?」

ぎゃっ!!

ふ、藤田君。
ビックリしたぁ~。


菅原君の席に藤田君が居たなんて……って、私菅原君しか視界に入ってないや…。


「す、菅原君っ」

「…ん?」


……い、言いたい。
で、でも、藤田君がいる。


「鈴ちゃん、駿に用事?じゃあ、俺はお邪魔だね」

藤田君、ありがとうっ!

藤田君は、違う友達のところに行ってくれた。


「どうした?坂野」

さっきまでの不機嫌な菅原君が、優しく微笑んでくれた。



「あ、あの……。放課後に、渡したい物があってね…。ほ、放課後に一緒に残っててほし、いです」




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