チョコレート*ラブ


い、言えた!

でも、菅原君……なんて答えてくれるかな。


「うん。分かった。教室に居ればいい?」

「あ、うんっ!じゃ、じゃあ」


私は、走って自分の席に戻った。

すると、沙菜ちゃんが私の席に座っていた。

「どうだった?」

「さ、誘えたよ!そしたら、いいよって」

沙菜ちゃんは、ギュッと私を抱きしめた!

「良かった良かったぁ!後は渡すだけだね」

「うんっ」



後は渡すだけ。

それだけ。


……ちゃんと渡せるかな。

大丈夫だよね。


チラッと菅原君の方を見ると、さっき藤田君がいたところに一人の女の子がいた。



────……苦しい。


菅原君が、女の子と話しているところを見ちゃうと、胸が苦しい。




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