チョコレート*ラブ
え、藤田君にバレちゃってる!?
「今さ、駿、誰かを待ってるらしいんだよね。んで、その相手……鈴ちゃんかと思って」
うーん…バレてないのかな?
どっちだろう。
まぁ、藤田君は信用できるから言ってみようかな。
「あ、実は─「超タイミング良かった!」
私が藤田君に言う前に、どこからか聞こえてきた女の子達の大声で、私の声は消えてしまった。
思わず、藤田君と私は顔を見合わせた。
女の子達の声のする方を見つめると、その女の子達は私達に駆け寄ってきた。
「藤田みっけ!これあげる」
女の子達は、藤田君にチョコを渡すとガールズトークを始めた。